海外からのアクセスが異常に多いときに考えられること

2024年10月05日

ホームページを運営されている方から定期的に寄せられる質問に

海外からのアクセス多いのだが英語ページ作ったほうがよいか?というものがあります。


ホームページは運営者ご自身の場所なのでどのようにするかは基本的に自由なのですが、ここでは考えられる原因と対処法についてケースに分けて考えてみます。


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海外からのアクセスが期待されるホームページを運営している場合


具体的には外国人観光客が多く来る観光地の情報を発信しているホームページなどが該当します。 このような場合には、もちろん英語ページなどを用意した方が親切と言えます。場合によっては中国語ページなども必要かもしれません。 ただ日本語サイトにアクセスしている時点で相手は日本語が、ある程度理解できる方であるということも考えられますので外国語に翻訳することが難しいようでしたら写真を増やすなど文字が読めなくても理解しやすい内容にすることもおすすめです。


海外からのアクセスが期待されないホームページを運営している場合


質問で寄せられる場合には、だいたいこちらのケースが多いです。 ホームページの内容が特に外国人の興味を示すようなものでない場合、ボットによるアクセスであることが考えられます。ボットによるアクセスというのは人間がコンピュータを使ってアクセスするのではなくコンピュータ自身が自動的に巡回してアクセスすることです。


ボットによるアクセスの目的は?


アクセスする目的に様々ですがホームページの掲載内容を収集して検索結果に反映させる検索ボットや ホームページ上に掲載されているメールアドレスを収集するボットなどがあります。 ちなみにメールアドレスを収集するボットは収集した内容を迷惑メールの配信先として利用する可能性が高いため注意が必要です。安全のためホームページではメールアドレスを直接、掲載せずメールフォーム使用されることをおすすめいたします。 その他には研究や学術目的で運用されていたり、リサーチ企業などがトレンド分析のための情報収集に利用しているケースなどがあります。


ボットによるアクセスを解析から除外するには?


ボットの中には自身がボットであることを明らかにするものも多く、その場合には一般的にアクセス解析からは自動的に除外されます。 ただ人間がコンピュータを使って行うアクセスとコンピュータ自身によるアクセスはアクセスされた側から見るとまったく同じものであるため相手がボットであることを明らかにしない場合、識別することが非常に難しいです。


ボット以外で考えられる原因


ボット以外で考えられることしては日本人によるアクセスではあるが、海外サーバーを経由していることが挙げられます。スマートフォン版ブラウザなどには通信料を削減する機能が搭載されているものがあります。仕組みとしては事前に経由サーバーにより画像の圧縮・縮小などを行い、その後閲覧者に送信するというものです。


データの流れは「接続先サーバ(Webサイト) → 経由サーバー(海外) → ホームページ閲覧者(日本国内)」となります。


世界的なIT企業の場合には、サーバーが海外にあるケースも多く、この場合Webサイト側から見ると海外からのアクセスということになります。


まとめ


外国の方が特に興味を示しそうな内容でないにも関わらず、海外からのアクセスがある場合、多くはボットによるものか、ブラウザ側の機能によるものですので特に外国語のページなどを別途用意する必要はありません。 また、もし人間によるアクセスが含まれていたとしても特に英語などの記述がない日本語サイトにアクセスしている時点で相手は日本語が理解できる方である可能性が高いためご自身があえて翻訳する必要はあまりなさそうです。